ドロドロ血が引き起こす深刻な病気について詳しく解説。原因のメカニズムから、予防法までを紹介します。
脂質異常症(高脂血症)になっている人やその予備軍は、日本では2200万人もいると考えられています。中性脂肪が基準値を越えている人は50代の男性では2人に1人、60代の女性では3人に1人といいますから、いかにその数が多いかということです。
これだけたくさんの人にある症状なのだからそんなに慌てなくても…と過小評価されたり、痛みなどの自覚症状がないことから放置されてしまうことの多い脂質異常症ですが、そのために深刻な病気を招いてしまうことがあります。
血液がドロドロになる脂質異常症(高脂血症)を放置すると、血管が硬くなったり、血管の中が細くなる動脈硬化が起こります。
動脈硬化によって血管に血栓が詰まったり破れたりすると、脳卒中や心筋梗塞のリスクが増します。心筋梗塞は日本人の死因の第2位、脳卒中は第3位で、脳卒中は命が助かったとしても寝たきりになるなど深刻な後遺症に悩まされることがあります。
つまり、
脂質異常症(高脂血症)
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動脈硬化
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脳卒中、心筋梗塞
▼
死亡もしくは寝たきり
という図ができてしまうのです。
脳卒中や心筋梗塞の原因はいろいろとありますが、血液ドロドロ状態の脂質異常症という原因をひとつ取り除くことによって、発病する可能性を確実に減らすことができます。
このカテゴリでは血液ドロドロ状態が招く深刻な病気について詳しく説明しています。「最悪の場合」とは考えず、誰にでも起こりえる病気として目を通してほしいと思います。